製品案内

TTシリーズ

養液土耕栽培システム

TTシリーズ

養液土耕とは、土壌の持っている良さを活用して、作物の生育に合わせ、必要な時に必要な量を潅水施肥する栽培方法です。

特長

  • 省力栽培
    基肥の施与を必要としないため定植までの作業が楽になり、定植後の潅水施肥も液肥混入機で行うので大幅に労力が軽減されます。
  • 環境にやさしい合理的施肥
    養液栽培の考えを取り入れ、土壌溶液あるいは土壌の水抽出液の肥料濃度をECメーターで測定し、栄養状態を数字で把握することで、常に最適な状態に肥培管理することができ、養水分の過剰施与を回避します。
  • ノンストレス栽培技術
    必要な時に必要な量の養分と水を与える栽培であり、過剰施肥によるストレスが回避できます。また、肥料は養液土耕栽培専用肥料を使用しますので塩化物などの蓄積による塩類ストレスが起こりません。
  • 低コスト栽培
    現在栽培している土壌を用いて栽培するので液肥混入機とその周辺機材だけのわずかな投資で導入でき、収益性の高い経営が可能となります。
  • そろった生育
    精度の高い液肥混入機と給液ムラのない点滴チューブを用いるため、作物はムラのない揃った生育となり地上部管理が楽になります。

液肥混入機 TT(Tractable 扱いやすく&Trustable 信頼できる)シリーズ

  • 高精度な液肥混入:液肥ポンプのリアルタイムフィードバック制御採用。
             安定かつ高精度な液肥注入を実現しました。
  • らくらく操作:カラータッチパネル採用でわかりやすい操作実現。
           動作状況もリアルタイム表示されます。
  • 多様な履歴データ:原水流量、液肥流量に加え、窒素、りん酸、カリウム
             各成分量もデータ表示できるようになりました。
              *OATアグリオ製肥料使用時

液肥混入機TT シリーズ 動作と機能

動作
肥料(2液)混入を独立で制御
8系統(電磁弁)の給液制御+1系統(捨水用)標準装備
16回/日 時刻設定毎に8系統を順に給液
任意の時間に8系統/1回のみ稼働可能(手動運転)
給液量指定は、水量設定/時間設定から選択可能
給液量、液肥希釈率は時間/系統独立で設定可能
6か月先まで、自動設定/水のみ給液/給液なし を設定可能
機能
設定条件をシステム内に最大50ファイル保存可能
チューブの詰まり具合を検出可能
履歴データを1年分保存
エラー発生時、対処方法をタッチパネルに表示
チューブ交換時期をタッチパネルにアナウンス表示
液肥ポンプの自動エア抜き(設定ON時)

液肥混入機TTシリーズの製品仕様

※ 製品の仕様等については、予告なく変更する場合があります。
項目/モデル TT750 TT1500
電源電圧 3相AC200V/220V、単相AC200V/220V/100V(*1)
消費電力 100W以下(オプション取付時除く)
給液能力 10~150ℓ/min 20~200ℓ/min
混入倍率 20~600倍(*2) 20~600倍(*2)
液肥種類 2液混入
原水圧力 0.18MPa以下
系統数 8系統(+捨水1系統)
防水防塵 IP44
保存温度 -10℃~+70℃
保存湿度 80%(60℃時)
動作温度 0℃~+50℃
配管口径 40A
*1 電源電圧
オプション機器なしの場合、記載すべての電源電圧で動作します。
オプション機器(撹拌モータ、電磁定量ポンプ)追加の場合は、適合した電源電圧を配線してください。
*2 混入倍率
混入倍率は、原水流量の大きさによって変わります。
* 使用する肥料や、電磁弁、点滴チューブなどの部材は、弊社推奨製品をご使用ください。
弊社推奨品以外の液肥・部材をご使用になると、機器のトラブルの原因となる可能性があります。
● TTシリーズに接続するオプション
スマホ等での遠隔操作、環境モニタリング機能、水分量や液肥希釈倍率の自律制御機能の追加で、より効率の良い潅水施肥をお手伝いします。

  • 温度、湿度、CO2や地中の水分率、温度、EC値を測定して、ブラウザでの表示やデータのダウンロードができます。
  • 土壌水分率と土壌EC値の測定データをもとに自動で水量や肥料の量を自律調整ができます。
  • スマートフォンやPCを使用しての自宅や出先からのTTシリーズの遠隔操作も可能になります。
  • アラームメール配信機能があり、TT液肥混入機のエラーやハウス内の温度上下限を設定することで、範囲外検知時にリアルタイムにお知らせメールが配信されます。

● オプション製品

  • ゲートウェイ
    TT液肥混入機とUSBケーブルで接続することで、Wi-Fiルータや各センサと無線でつながります。
  • 土壌水分センサ
    土壌水分率、土壌EC値、土壌温度を測定します。
  • 温湿度CO2センサ
    温度、湿度、二酸化炭素濃度を測定します。
    ※2、3の各センサは無線でゲートウェイと接続します。
    センサは最大64台接続することができます。
    ※インターネットを利用する場合、固定IPアドレスが必要となり、インターネット接続環境はお客様にご用意いただきます。

● 遠隔操作
ゲートウェイによりお手持ちのスマホやPCからTT液肥混入機の運転開始や停止、潅水条件変更や設定、履歴データダウンロードなどの遠隔操作が可能になります。
● 環境モニタリング
環境情報をモニタ、グラフ化、データダウンロードが可能です。
● 潅水施肥の自律制御
土壌水分ECセンサ測定値を利用することによりTT液肥混入機の潅水条件を自動的に変更する制御機能です。
センサ値平均値が上下限設定値範囲外になった場合、以下の条件を変更し潅水します。
・潅水量
・液肥希釈倍率
潅水条件の微調整や雨等の環境変化にも自動で対応できます。