製品案内
ハチハチ乳剤
有効成分 | トルフェンピラド 15.0% |
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性 状 | 黄色澄明可乳化油状液体 |
毒 性 | 劇物 |
有効年限 | 5 年 |
危険物表示 | 第4類第三石油類 |
包 装 (1ケース) |
(100mℓ×10本)×6箱 500mℓ×20本 |
化管法 | トルフェンピラド(1種) 15.0% 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(1種) 2.9% N-メチル-2-ピロリドン(1種)13% メチルナフタレン(1種) 1.6% |
特長
- コナガ・アオムシ・アブラムシ類を同時に防除できます。
- アブラムシ・アザミウマ・コナジラミに対して、種類に関係なく優れた防除効果を示します。
- だいこんのハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、ナモグリバエ及びキスジノミハムシを同時防除できます。
- 茶の主要害虫(チャノキイロアザミウマ、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノホコリダニ)に対して優れた防除効果を示します。
- レタスのナモグリバエ、アブラムシ類に対して卓効を示し、同時防除もできます。
- ねぎのネギアザミウマ、ネギコガに対しても優れた効果を示します。
- きゅうりのうどんこ病、べと病、ねぎのさび病、だいこん、きくの白さび病等にも優れた効果があります。
適用病害虫と使用方法
作物名 | 適用害虫名 | 希釈倍数 (倍) |
使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | トルフェンピラドを 含む農薬の 総使用回数 |
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アザミウマ類 | 1000 | 100~300ℓ/10a | 収穫14日前まで | 2回以内 | 散布 | 2回以内 | |
キャベツ | ハイマダラノメイガ コナガ アオムシ アブラムシ類 |
1000~2000 | |||||
はくさい | |||||||
ナメクジ類 | 1000 | ||||||
レタス | アブラムシ類 ナモグリバエ |
1000~2000 | |||||
ナメクジ類 べと病 |
1000 | ||||||
だいこん | アオムシ コナガ アブラムシ類 キスジノミハムシ ハイマダラノメイガ ナモグリバエ カブラハバチ ダイコンハムシ 白さび病 ワッカ症 |
2000 | 収穫30日前まで | 1回 | 1回 | ||
かぶ | キスジノミハムシ コナガ ハイマダラノメイガ ナモグリバエ アブラムシ類 |
収穫7日前 まで |
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きゅうり | ウリノメイガ アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 |
1000〜2000 | 収穫前日まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
うどんこ病 べと病 褐班病 |
1000 | ||||||
にがうり らっきょう |
アザミウマ類 | ||||||
たまねぎ | べと病 ネギハモグリバエ |
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アザミウマ類 | 1000~2000 | ||||||
すいか | アブラムシ類 アザミウマ類 |
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コナジラミ類 うどんこ病 |
1000 | ||||||
ばれいしょ | アブラムシ類 ナストビハムシ |
2000 | |||||
やまのいも | アブラムシ類 ナガイモコガ 葉渋病 |
1000 | |||||
ねぎ |
アザミウマ類 アブラムシ類 ネギハモグリバエ クロバネキノコバエ類 ネギコガ シロイチモジヨトウ さび病 べと病 |
収穫7日前まで | |||||
ブロッコリー | アオムシ アブラムシ類 コナガ |
1000~2000 | |||||
ピーマン | アザミウマ類 | 収穫前日まで | 1回 | 1回 | |||
チャノホコリダニ コナジラミ類 うどんこ病 |
1000 | ||||||
にんにく | ネギコガ チューリップサビダニ アザミウマ類 アブラムシ類 さび病 |
収穫7日前 まで |
2回以内 | 2回以内 | |||
にら | ネギアザミウマ | 収穫14日前まで | 1回 | 1回 | |||
茶 | チャノキイロアザミウマ チャノミドリヒメヨコバイ チャノホソガ チャノホコリダニ チャノナガサビダニ |
1000~1500 | 200~400ℓ/10a | 摘採14日 前まで |
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チャトゲコナジラミ マダラカサハラハムシ ツマグロアオカスミカメ |
1000 | ||||||
きく | アブラムシ類 アザミウマ類 ハモグリバエ類 |
100~300ℓ/10a | 発生初期 | 4回以内 | 4回以内 | ||
白さび病 | 発病初期 | ||||||
しきみ | アザミウマ類 | 100〜700ℓ/10a | 発生初期 |
上手な使い方
- 各作物の害虫および病気の発生初期に、体系防除の中の一剤として使用すると、一層効果的です
- 浸透性がない薬剤なので、十分な散布液量でかけムラのないように散布してください。
- 散布後、コナガ幼虫またはアブラムシが作物体上に停まる場合がありますが、速やかに効果が発現し、被害を防止します。
- アザミウマ類に対して、強い殺虫力に加えて食害抑制効果もあります。浸透性のある薬剤と体系で使用すると一層効果的です。
- コナジラミ類に対して、各発育ステージに効果を示しますが、特に強い殺卵効果があるので、卵から若齢幼虫主体の時期に使用すると効果的です。
- ハモグリバエ類に対して、殺成虫、産卵抑制および殺卵効果があります。浸透性のある薬剤と体系で使用すると高い効果が期待できます。
- ホコリダニ、サビダニに対して、成虫および幼虫だけでなく、卵に対しても優れた効果を示します。他の害虫との同時防除剤として使用してください。
- 水なすに使用すると薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
- しそ科植物(しそ、サルビア等)にかかると薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
- お茶に使用する場合には、コテツフロアブルとの混用はさけ、近接散布をする場合は少なくとも10日以上あけてください。
使用上の注意
- 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節してください。
- 植物体への浸透移行性がないので、かけ残しのないように葉の表裏に十分散布してください。
- ダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期に散布ムラのないようていねいに散布してください。
- はくさい、きゅうり、かぶ、にがうり、レタスの幼苗期に使用すると薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 周辺作物(セルリーの幼苗期、こまつな、チンゲンサイなどの軟弱野菜及びばら)にかかると薬害を生じるおそれがあるので、かからないよう十分注意して散布してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
①ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
②受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。
③養蜂が行われている地区では周辺への飛散に注意する等、ミツバチの危害防止に努めてください。 - マルハナバチに対して影響があるので注意してください。
- 天敵昆虫に対して影響があるので注意してください。
- 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
- 医薬用外劇物。取扱いには十分注意してください。
誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせてください。
使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。 - 眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。
眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。 - 皮膚に対して刺激性があるので、皮膚に付着しないよう注意してください。
付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。 - 散布液調製時及び散布の際は保護眼鏡、防護マスク、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用してください。
作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。 - 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
- 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池周辺での使用はさけてください。
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
貯蔵上の注意
火気をさけ、食品と区別して、直射日光が当たらない、鍵のかかるなるべく低温で子供の手の届かない場所に密栓して保管してください。盗難・紛失の際は、警察に届けてください。