製品案内
スクミンベイト3
有効成分 | 燐酸第二鉄水和物 3.0% (鉄として 0.87%) |
---|---|
性 状 | 淡緑色粒状 |
毒 性 | 普通物 |
有効年限 | 5 年 |
包 装 (1ケース) |
2kg×8袋 |
特長
- 有効成分(燐酸第二鉄)は天然にも存在する成分です。
- 水生生物に影響が少ない環境にやさしい農薬です。
- 殺貝・食害防止のダブルの効果があります。
- 使用時期・使用回数の制限がありません。
- 特別栽培農産物においても使用回数をカウントされない農薬です*。
(*各地方自治体の定める認定機関判断によりますので、ご不明な場合は関係機関にお問い合わせください)
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 燐酸第二鉄を含む 農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
稲 | スクミリンゴガイ | 2~8kg/10a | 発生時 | – | 散布 無人航空機による散布 |
– |
れんこん | 4kg/10a |
上手な使い方
- スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の活動が活発になり、稲を加害し始める時期が処理適期です。
- より高い効果を得るために、スクミンベイト®3は水田全体に均一に手撒き又は粒剤散布機で散布してください。
作用性
スクミンベイト®3の有効成分である燐酸第二鉄は、薬剤を摂食したスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の消化器官(そ囊、肝脾臓)から細胞内に取り込まれます。取り込まれた燐酸第二鉄中の鉄が、消化器官に病理的変化を引き起こし、スクミリンゴガイは即座に食欲を失くします。
体内に過剰に取り込まれた遊離鉄は、活性酸素発生の要因となり、内臓機能を破壊、スクミリンゴガイを死に至らせます。鉄をヘモグロビンとして利用する人間や哺乳動物と比較して、鉄を酸素運搬に使用出来ない軟体動物は、鉄に対する耐性が弱い傾向にあります。
体内に過剰に取り込まれた遊離鉄は、活性酸素発生の要因となり、内臓機能を破壊、スクミリンゴガイを死に至らせます。鉄をヘモグロビンとして利用する人間や哺乳動物と比較して、鉄を酸素運搬に使用出来ない軟体動物は、鉄に対する耐性が弱い傾向にあります。
製剤・喫食性
スクミンベイト®3はパスタ製法*で製剤されており、水分を含んでも崩れにくい製剤です。本剤はスクミリンゴガイの好む殻粉を最適に調合した高い喫食性を持つ製剤です。
*水分で形崩れしにくいベイト製剤処方です。
*水分で形崩れしにくいベイト製剤処方です。
環境に優しい
燐酸第二鉄は天然に広く存在する無機化合物で水に不溶性のため、水生生物に対する影響が少ない薬剤です。2013年9月に「水産動植物への毒性が極めて弱いと認められる農薬」(中央環境審議会)に分類されました。米国、EUでも有機栽培適合農薬の有効成分として認められており、広く世界で使用されています。
使用上の注意
- 湛水状態で均一に散布してください。
- 無人航空機による散布をする場合は、次のことに注意してください。
①散布機種の散布基準に従って実施してください。
②散布機種に適合した散布装置を使用してください。
③事前に薬剤の物理性に合わせて散布装置のメタリング開度を調整し、飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、散布装置のインペラの回転数を調整し、ほ場の端から5m離れた位置からほ場内に散布してください。
④できるだけ風の弱い時間に散布してください。
⑤散布薬剤の飛散によって他の動植物等へ影響を与えないよう散布区域の選定に注意するとともに、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
⑥薬剤が水源地、飲料用水、養殖地、養魚田などに飛散、流入しないように十分注意してください。
⑦使用後の機体散布装置は十分洗浄し、タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。使用残りの薬剤は必ず安全な場所に責任者を決めて保管してください。 - 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
貯蔵上の注意
直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥し子供の手の届かない場所に密封して保管してください。